更新:2023年7月29日
家族が亡くなった後、実家の片付けなどを専門業者に依頼する方が増えています。
それに伴い、当社へのお問い合わせの際に
「以前、遺品整理を業者に依頼した際にトラブルになってしまったので、利用に不安を感じている」
というお話を、良く聞くようになりました。
遺品整理を専門とする当社としても、とても残念に思います。
そこでこの記事では、遺品整理業者に関するトラブル例と、トラブルを未然に防ぐためのポイントを解説いたします。
遺品や不用品の片付け、清掃などを依頼する際の参考として、ぜひお役立てください。
遺品整理の落とし穴!?トラブルに遭わないためのポイントを解説します
1.遺品整理業者とのトラブル!実例をご紹介
1-1 強引に契約を迫られた
1-2 遺品をぞんざいに扱われた
1-3 高額請求をされた
1-4 盗難の被害に遭った
1-5 不当な値段で買取りされた
1-6 遺品を不法投棄していた
2.トラブルが発生しやすい悪徳業者の特徴
2-1 見積りがいい加減で、価格が極端に安い
2-2 必要な許可や資格を得ていない
2-3 公開すべき情報を公開していない
3.信頼できる遺品整理業者を選ぶポイント
3-1 必要な免許や資格を有しているか
3-2 訪問見積りをおこなっているか
3-3 作業内容や費用が見積書に記載されているか
4.まとめ
1.遺品整理業者とのトラブル!実例をご紹介
遺品整理を専門とする業者は全国的に増え、競争が増しています。
そんな中、トラブルをおこす悪徳業者も少なからず出てきてしまっているのが実際です。
まずはきずな屋へご相談いただいた中で耳にした、遺品整理業者とのトラブル例をご紹介します。
遺品整理でトラブル!実例をご紹介
1-1 強引に契約を迫られた
遺品整理の見積もりは、基本的に現場を確認したうえでおこなわれます。
この見積もりの際、現場に居座り続ける、声を荒げる、言いがかりをつける、脅すなどして、強引に契約を迫ってくるケースがあります。
特に女性や高齢者は狙われやすいので、注意してください。
ほかにも、営業として訪ねてきた際に強引に迫る、営業電話を執拗に繰り返す、といったケースが見受けられます。
1-2 遺品をぞんざいに扱われた
ご主人を亡くされたお客さまが遺品整理を業者に依頼したところ、思い出の詰まった大事な遺品を、まるでゴミのように扱われてしまい、とても嫌な思いをしたのだそうです。
また、ご主人はレコード鑑賞が趣味で、大量のレコードをお持ちだったそうですが、それらもまとめて雑にトラックに放り投げられてしまった、というお話を伺いました。
悲しい話ですが、このように大切な遺品を粗雑に扱う悪質な遺品整理業者も、実際に存在しています。
ひどいケースでは、あらかじめ捨てないように頼んでおいた品のほか、形見の品や権利書などの大切なものまで勝手に捨てられてしまった事例もあるので、注意が必要です。
1-3 高額請求をされた
遺品整理のトラブルとして頻繁に耳にするのが、高額請求です。
あるお客さまは、義実家の遺品整理を業者に依頼した際、百万円単位の請求をされたとのこと。
先日当社に、ご実家の遺品整理のお見積りをご依頼いただき、見積書をお渡ししたところ、
「え!?こんなに安くて大丈夫なんですか?」
とびっくりしておられました。
他にも、見積もりではリーズナブルな料金だったにも関わらず、作業が終わってから高額な追加料金を請求されたケースや、
見積りを確認した結果として依頼をしなかったにも関わらず、高額なキャンセル料を請求されたケースも見受けられます。
1-4 盗難の被害に遭った
遺品の整理中に発見した貴金属や現金など、金銭的に価値のある品物が盗まれてしまうケースも発生しています。
遺品整理では、高額な品物や現金が見つかる場合がありますが、そういった貴重品の発見を報告しないまま、業者が黙って持ち帰ってしまうのです。
依頼者も存在を知らないケースがあり、そういった場合には盗難自体に気づくのが困難となります。
遺品整理の作業中は立ち会いが可能ですが、作業員全員を監視し続けるのは現実的ではありません。
そのため、品物を盗むような悪徳業者を選ばない、というのが唯一の対策となります。
1-5 不当な値段で買取りされた
買取りに関するトラブルの話も伺っています。
旦那さまのお父さまが亡くなったため、義実家の遺品整理が必要となり、買取りも対応している業者に依頼したところ、買取り金額が思っていたよりも安かったそうです。
後日、フリーマーケットサイトで買取り金額よりも高額で取引されているのを知り、悔しい思いをした、というお話でした。
お客さまご自身も、知識がなかったと悔いておられましたが、仮にそうだとしてもひどい話です。
このように遺品買取りに関するトラブルでは、高額で取引されている事実を隠し、不当な低価格での買い取りをおこなうケースが発生しています。
1-6 遺品を不法投棄していた
整理した遺品を不法投棄して処分するなど、定められた方法以外の手段で不適切に処理している悪質な業者が存在しています。
処理費用を浮かすためにおこなっている場合以外に、必要な資格を有しておらず、正規の施設を利用できないケースも見受けられます。
不法投棄は、依頼者側が被害を被るわけではないと思われがちですが、
場合によっては依頼者も罪に問われる恐れがあるので、悪徳業者への依頼自体を避けるのが大切です。
2.トラブルが発生しやすい悪徳業者の特徴
トラブルが発生しやすい悪質な遺品整理業者には、以下のような特徴があります。
●見積りがいい加減で、価格が極端に安い
●必要な許可や資格を得ていない
●公開すべき情報を公開していない
依頼を検討している業者にこれらの特徴がないか、事前に確認しておくだけでも、悪質な業者を避けやすくなるので、ぜひチェックしてみてください。
それぞれ詳しくご説明します。
2-1 見積りがいい加減で、価格が極端に安い
見積もりがいい加減で大雑把な場合、見積書を見ても具体的にどのような作業をおこなうのか、その作業の費用はいくらなのかがわからず、その見積りが妥当かどうかが判断できません。
知らないうちに余計なオプションがつけられ、必要以上に高い料金を請求されてしまう可能性もありますので、面倒でも見積書の内容はしっかりチェックしましょう。
知らずに業者に余計なオプションをつけられて高い料金を請求されてしまいます。
後から高額な請求をされたケースでは、相場よりも極端に安い価格が提示されていた事例が多数あります。
料金の安さは魅力的だとは思いますが、その安さには必ず理由があるものです。
依頼してから後悔しないためにも、適切な価格を提示する業者を選ぶようにしましょう。
2-2 必要な許可や資格を得ていない
価値のある遺品であれば、買取りをお願いして遺品整理の支払いに充てたい、というお客さまも多いです。
しかし遺品整理の一環であっても、事業として中古品を売買するには「古物商許可」が必要となります。
古物商許可を得ないまま遺品の買取りをおこなっていた場合、悪質業者と考えて良いでしょう。
また廃棄する遺品の運搬にも、「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
許可を得ていない場合、遺品を運搬するだけでも違法となり、
正規の処理施設の利用ができないため、不法投棄をおこなっている可能性が高いと考えられます。
トラブルを避けるためにも、依頼前に許可の有無をしっかりチェックしておきましょう。
2-3 公開すべき情報を公開していない
先ほど触れた許可や資格のほか、作業やオプションの料金など、
必要な情報が公開されていない場合、悪質な業者である可能性があります。
許可や資格を隠す意味はありませんし、料金が明確でなければ後から不当な請求をされる可能性も出てきますので、
依頼前に必ずホームページなどをチェックしておきましょう。
3.信頼できる遺品整理業者を選ぶポイント
遺品整理でトラブルに巻き込まれないためには、信頼できる業者を選ぶのが最も確実な対策です。
ここからは、しっかりした業者を選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。
遺品整理やゴミ屋敷清掃の業者を選ぶポイント↓ ↓ ↓
3-1 必要な免許や資格を有しているか
遺品整理業を始めるのに、特に必要な資格はありません。
しかし先ほど紹介した一般廃棄物収集運搬業許可など、一部の業務をおこなうのには資格や許可が必要です。
具体的には、以下の資格や許可の有無を確認してみましょう。
●遺品整理士(作業員の資格)
●一般廃棄物収集運搬業許可(不用品の運搬に必須)
●古物商許可(遺品の買取りに必須)
遺品整理士とは、遺品の取り扱いや廃棄物の処理に関する法的な知識を正しく身に着けていることを証明する民間資格です。
遺品整理に必須な資格ではありませんが、この資格を有するスタッフが多いほど、信頼できる業者であると考えて良いでしょう。
3-2 訪問見積りをおこなっているか
訪問見積りによって家の広さや部屋数、整理する遺品や家財道具の量などを把握しなければ、正確な見積りが出せません。
したがって訪問見積もりをおこなっているかどうかは、信頼できる業者を判断するうえでの重要なポイントとなります。
3-3 作業内容や費用が見積書に記載されているか
見積書を確認し、どんな作業をおこなうのか、その作業の費用はいくらになるのか、しっかり記載されているかを確認しましょう。
記載されている場合は以下の点に注意しつつ、内容を確認してください。
●必要な作業がすべて含まれているか
●相場に見合った適切な料金か
●不要なオプションが含まれていないか
詳細な見積りを取る際には、必ず訪問見積りをお願いしましょう。
その際に担当者と積極的にコミュニケーションを取れば、対応の丁寧さも確認できます。
わからないことは遠慮せずに質問して、しっかり受け答えしてもらえるか確かめてみてください。
複数の業者から相見積もりを取れば、相場も把握しやすくなります。
追加料金が発生する可能性についても、あらかじめ確認しておきましょう。
>>【参考コラム】
4.まとめ
一度処分してしまった遺品は、二度とは戻りません。
遺品整理で思い出までなくなってしまっては、ご家族はもちろん、故人もとても残念な気持ちになってしまうでしょう。
そんな失敗やトラブルを防ぐためにも、信頼できる業者選びはとても大切です。
遺品整理の専門家が揃っている【きずな屋】は、お見積りから片付け作業まで、丁寧かつ的確におこないます。
出張見積りやご相談も無料です。
どうぞお気軽にご相談ください!
この記事の監修者した人
株式会社 きずな屋 代表取締役 久保田満
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を長年担当してきたベテラン中のベテラン。
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を的確に把握し信頼性の高い見積もりをお客様に提示することが高く評価されている。日々丁寧な仕事を心掛け様々な現場へを周りお客様の故人との思いをより反映できるような遺品整理を目指している。
投稿日:2023年7月29日 更新:2024年6月30日
========================================
#遺品整理 #遺品 #料金相場 #選び方 #料金 #金額 #ごみ屋敷 #不用品回収