2023年4月30日
故人の遺品を第三者である専門業者に依頼する遺族が増えています。
距離や時間などの問題で、「力を借りたい」という方が多いようです。
しかし、遺品整理はただの「不用品回収」ではありません。
もし遺品整理に相場があるとしたら、知りたいですよね?
ここでは、遺品整理の相場がどのくらいなのか、ご紹介します。
遺品整理は将来誰しもが関わる作業です。ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
1.遺品整理の範囲はどこまで?
1-1 不用品の回収
1-2 ゴミの処分
1-3 故人の遺品の受け渡し
2.基本料金に含まれる内容と相場はこれ!
2-1 作業する場所の広さ
2-2 作業人数と作業時間
2-3 家財の量
2-4 ゴミ処理費用
3.オプションサービスについて知っておこう
3-1 ハウスクリーニング
3-2 骨董やブランド品などの買い取り
3-3 お焚き上げサービス
4.訪問見積りでより具体的な料金の確認を
4-1 書面だけでは見積り作成は難しい
4-2 現地を訪問する「訪問見積り」ならさらに安心
5.まとめ
1.遺品整理の範囲はどこまで?
遺品整理といっても、「空き家の片付け」とどこが違うのか分かりにくいものです。
ここでは遺品整理ですることを簡単にご紹介します。
1-1 不用品の回収
まずは住人のいなくなった部屋の不用品の処分です。
持ち家か賃貸かにもよりますが、生前故人が使っていたものや不用品などを回収します。
1-2 ゴミの処分
次はゴミの回収です。
亡くなった状況にもよりますが、家の中にあるゴミなどを全て回収していきます。
先ほどの部分と重なるところもあります。
1-3 故人の遺品の受け渡し
故人の使っていたものを遺品として遺族にお渡しします。
あらかじめ形見分けなどをされている方もいますが、そうではない場合も多いです。
たくさんの家財の中から思い出の品を見つけ出して遺族にお渡しするのも、
遺品整理の大切な仕事です。
2.基本料金に含まれる内容と相場はこれ!
それでは、遺品整理の基本的な料金についてご紹介します。
ここは業者により異なりますが、おおよその金額を掴んでいただけるのではと思います。
2-1 作業する場所の広さ
まずは実際に遺品整理をする場所です。部屋の間取りや広さにより金額が変わってきます。
- 1K~1LDK:¥30,000~150,000
- 2K~2LDK:¥90,000~300,000
- 3K~3LDK:¥150,000~500,000
- 4LDK以上:¥200,000~700,000
以上のような部屋数と値段になることが一般的です、部屋数が増えるほど料金は高くなります。
同じ部屋数で料金に開きがあるのは、部屋の面積やその他の条件によって料金が高くなるためです。
2-2 作業人数と作業時間
実際の作業人数や時間も重要です。
料金の中には部屋の間取りから算出した作業人数と作業時間が含まれています。
ワンルームの場合なら
- 作業人数:2~4人
- 作業時間:約2~6時間
くらいの想定です。
戸建ての場合は、だいたい3LDK以上の間取りになりますので、
- 作業人数:4~10人
- 作業時間:約5~15時間
と想定して設定しています。
ただし、あとで述べる家財の量や作業時間に制限がある場合は
作業人数を増やす必要がありますので、その分料金は上がってきます。
2-3 家財の量
次に整理する家財の量です。
ゴミだけでなく衣服や家電・家具などその範囲は多岐にわたります。
生活している時間が長ければ家財の量が増えますが、生活スタイルにより量は変わります。
量が多ければ運搬用のトラックも大きくなるので、料金が高くなります。
2-4 ゴミ処理費用
ゴミ処理にも費用がかかります。
不燃・可燃だけでなく、家電のリサイクル料金が発生します。
処理費用は依頼した遺族の負担となりますので、必ず押さえておきましょう。
3.オプションサービスについて知っておこう
遺品整理は、家財の整理や処分だけではありません。
さまざまなサービスが用意されているので、覚えておくと役に立ちます。
遺品整理業者によりサービス内容は異なりますので、問い合わせをして確認しておきましょう。
3-1 ハウスクリーニング
作業終了後の簡単な清掃は料金に含まれることも多いのですが、
追加でハウスクリーニングを希望する方もいます。
消臭や特殊な施工オプションがある場合もありますので調べてみるのもおすすめです。
3-2 骨董やブランド品などの買い取り
業者によっては、骨董やブランド品の「買取りサービス」をしてくれるところもあります。
ただし、買取りをするためには業者が「古物商」の免許を持つ必要があります。
適正に買い取ってもらうためにも依頼する際には確認しておきましょう。
遺品買取の専門スタッフがいる場合もあります。
3-3 お焚き上げサービス
節句人形などの片付けは悩むところです。
気持ち的に「ただ捨てればいい」というわけにもいかない方がほとんどです。
業者によってはお焚き上げをオプションサービスとして付けているところもあります。
こういったサービスはご遺族にも好評です。
4.訪問見積りでより具体的な料金の確認を
費用がかかる遺品整理だからこそ、ムダな出費をしたくないものです。
業者に見積りをお願いすることは必須ですが、
よりきちんと見積りをするためのポイントについてご説明します。
4-1 書面だけでは見積り作成は難しい
「部屋の広さ」「作業可能日数」などを数字で伝えるだけでは
正確な見積りができるとは限りません。
建物は立体ですし、立地や周囲の状況、ゴミの量が把握できないので
見積り金額も標準的なものが基になるものです。
それでは、より詳しい見積りを出してもらうためにはどうしたらいいのでしょうか?
それが「訪問見積り」です。
4-2 現地を訪問する「訪問見積り」ならさらに安心
訪問見積りとは、業者に直接現地を見てもらい見積もりを取ることです。
現地を実際にみてもらうことで状況を把握できるので、
より詳しい見積りを取ることができます。
業者側も現状から実際の作業がイメージしやすいというメリットもあり、双方にとって安心です。
見積もりの際は、ぜひ訪問見積りができるのか確認してみましょう。
5.まとめ
ここまで遺品整理における相場についてご説明してきました。
遺品整理はまとまった金額がかかります。
よく検討せずに進めてしまっては無駄な出費を増やすことにもなります。
故人の遺品を整理するという大切な仕事をお任せする業者です。
この記事がそんな皆さんのお役に立てれば嬉しいです。