遺品整理と保険ーうまく活用して整理費用を節約

更新:2023年6月2日

亡くなったご家族の遺品整理はとても時間がかかります。

遺品整理の専門家の弊社へも「専門の方にお願いしたいけど、費用が心配。。」と

不安を抱えたお客様からのご相談を受けることも多いです。

ここではそんな遺品整理の負担を軽減するアイディアとして「保険」についてご説明します。

これはご遺族だけでなく故人が借りていた物件の大家さんなども必見の内容です。

 

遺品整理と保険

 

 

1. 遺品整理はかなりの出費です

遺品整理は、結構後回しになってしまうものです。

「あ、そういえば…」という感じで遺品整理を始める方は多いものです。

故人の住まいが遠かったり賃貸だったりした場合は、

業者に頼むということが増えています。

 

 

1-1 遺品整理は「数十万円~」決して安くはない

それでは、遺品整理を業者にお願いした場合はどのくらいかかるのでしょうか?

一般的に遺品整理は間取りと処分する家財の量などにより料金が変わってきます。

例)3LDK一戸建て
●作業人員:4~10人
●作業時間:5~15時間
●作業料金:¥150,000~500,000

となっています。

意外と高額の出費になることがお分かりいただけるかと思います。

私たちに依頼をいただき見積もりを出した際も

「え?こんなにかかるの?」と驚かれる方がとても多いんです。

 

>>【参考コラム】
遺品整理を業者に依頼できるの?

 

1-2 遺族の持ち出しになるケースが多いのが遺品整理

遺品整理に関する費用は、遺族の方にとってとても頭の痛い問題です。

人が亡くなるということはかなりの出費を伴います。

故人も葬儀やお墓について費用がかかることは予想できますが、

遺品整理については費用がかかるとは思っていないことが多く、

かなりの金額を遺族が支払うことになります。

もし金銭的負担が減るのであれば、ぜひその方法を知りたいですよね。

 

2.「遺品整理の補助金はない」らしいってホント!?

空き家が目立つ地域が増えてきました。

所有者が亡くなり、遺族が遺品整理や家の手入れをできなくなるというケースが多いようです。

空き家問題には、ぜひ行政が助けてほしいところなのですが、実際はどうなのでしょうか?

 

2-1 行政として遺品整理の補助は行っていない

空き家対策についてですが、地方自治体が補助金をもうけています。

しかし、それは遺品整理を対象としたものではありません。

自治体が補助金を出すのは「空き家」「ゴミ屋敷」を対象としているからです。

しかし、ある条件をつけることで、補助金を受けることができ場合もあるんです。

 

2-2 故人の自宅を「空き家バンク」に登録する事で補助を受ける

「空き家バンク」をご存じでしょうか?

空き家になっている物件の情報を地方自治体のホームページ等で提供するしくみのことです。

空き家バンクは扱っていない自治体もありますし、登録制になります。

ただし空き家バンクに登録することで、

「空き家の家財の片付け」という名目で自治体の補助金を受けることができます。

まずは、故人の自宅がある自治体に問い合わせてみてください。

 

3.保険で遺品整理をまかなえるのか、教えちゃいます

 

前述のように、遺品整理は意外と費用がかかります。

空き家バンクに登録しなければ自治体の補助金を受けることができません。

そこで費用の助けとして考えられるのが「保険」です。

ここでは各種保険などについてご説明します。

賃貸住宅のオーナーさんにも有益な情報になっていますよ。

 

3-1 生命保険

故人が加入していた生命保険の保険金は、

本人が死亡した時に受取人に支払われます。

遺族が支払われた保険金を遺品整理の費用にあてる場合もあり、

ご相談の際にも「費用は故人の保険金から…」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。

 

3-2 火災保険

故人の自宅が賃貸であれば、火災保険が適用される場合があります。

ただし、火災保険の補償内容の確認が必要になります。

火災保険が適用されるのは孤独死などによる特殊清掃や原状回復に対する場合が多く、

遺品整理というだけでは保証されない場合もあります。

まずは保険会社への問い合わせが必要です。

 

3-3 大家さんが利用できるのが家賃保証会社

アパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいる一人暮らしの方が亡くなった場合、

連絡できる遺族がすぐに見つからないことが多いです。

大家さんにとって住人の遺品整理は負担が大きく非常に大変です。

近年は家賃保証会社を利用し入居する方が多いので、

家賃保証会社の孤独死に伴う損失補填という形で遺品整理の費用が出る場合があります。

まずは補償内容について家賃保証会社に問い合わせてみてください。

 

3-4 孤独死保険は新しい保険のかたち

色々な事情から独身で生活する方は非常に増えています。

それとともに孤独死の増加も社会問題となっています。

賃貸アパートなどでの孤独死は、大家さんも入居者も不安ですよね。

そこで出てきているのが「孤独死保険」です。

孤独死保険には「大家型」「入居者型」のふたつがあり、

●大家型:費用保険(単独保険)、大家や管理会社が加入
●入居者型:家財保険(特約)、入居と同時に加入

となっています。

こちらの保険を利用することで、遺品整理費用が支払われる仕組みです。

管理会社によっては加入していない場合もありますし、

補償内容も変わりますので、一度管理会社に確認してみてください。

 

4.まとめ

ここまで遺品整理の費用の助けになりそうな保険などについてご説明しました。

遺品整理は思いがけなくお金がかかるものです。

「こんなにかかると思わなかった」というご遺族のお話をよく聞きます。

だからこそ、普段から保険の補償などを知っておくことは大切です。

ぜひご自身の保険について確認してみてくださいね。

 

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