遺産で借金を相続したくない!遺品整理でしておきたいポイント

更新:2024年1月14日

遺品整理の際によくあるトラブルとして、「捨てちゃいけないものを処分してしまった」というものがあります。

多くは「実家にあるものはすべて不要品」と思い込み、全てを業者任せにして遺品整理をすることに原因があります。

ここでは遺品整理前にぜひ保管していただきたいもの、特に「債権=借金」に絞って解説します。

相続などに関しては弁護士など専門家にご相談いただきたいですが、この記事が参考となれば幸いです。

 

 

遺品整理:遺産相続

 

1.相続するのはプラスの遺産ばかりじゃない

遺産相続とは、故人が生前持っていた財産を受け継ぐことです。

その手続き方法は様々ありますが、額の大小に関わらず遺族間で様々なことが起こるものです。

ここでは、そんな遺産についてご説明します。

1-1 遺産には借金も含まれる

遺産というと、不動産や預貯金を想像される方が多いと思いますが、

実は故人が生前に借りていた借金も相続の対象となります。

例えば

●住宅ローン
●クレジットカードの支払いやカードローン
●銀行などからの借り入れ

といったものも遺産に含まれます。

相続に関わる借金の詳細については、弁護士などへのご相談をおすすめします。

借金があることに気づかず相続手続きをしてしまい、

故人の代わりに借金返済をすることに…というお話も、

結構聞くところではあるのです。

 

1-2 相続放棄の手続きには期限がある

相続する遺産の総額が著しくマイナスになるなら、相続放棄という手続きも可能です。

しかし、相続放棄に関しては故人の死亡後3ケ月以内に申立てを行う必要があります。

それを過ぎてしまうと「相続の意思がある」と見なされ、

借金も含め相続することになってしまうのですので注意が必要です。

よってなるべく早い段階で故人の資産状況を確認する必要が出てきます。

 

2.遺品整理前に済ませておきたいポイントはここ

遺品整理は遺産を相続した人が行うこととされています。

よって遺品整理を検討するなら、事前の確認や準備が非常に重要です。

ここでは遺品整理前にやっておきたいことについてご説明します。

 

2-1 事前に専門家に相談する

遺産相続は、額の大小に関わらず遺族間でトラブルが起きやすい問題です。

できれば故人があらかじめ弁護士などに相談しておくのがベストですが、なかなかできない方も多いです。

よってお忙しいとは思いますが、相続対象になる方々がご一緒に専門家に相談されることをおすすめします。

現在では自治体などで無料の法律相談を行っていたりしますし、

弁護士事務所でも有料ではありますが法律の相談に乗ってもらえます。

事前に専門家にアドバイスをもらうことは非常に有益なことです。

ぜひ利用してみてください。

 

2-2 故人の借金の有無は把握しておく

故人の財産状況については、弁護士などを通じて把握することはできます。

しかしできるだけ実家の郵便物や明細などは分かるようにしておきましょう。

郵便物や請求書・支払い明細などを保管しておけば、ある程度把握することは可能です。

また弁護士などに相談する際にもこれらの書類が役立ちます。

遺品整理前に気になるものはとにかく保管しておくことをおすすめします。

 

遺品整理相談を

 

3.丸投げしない!上手に業者を利用するには

私たちが相談を受けた中には「どうせ不用品ばかりだから、勝手に片付けて」というご依頼もあります。

しかし、遺品整理は一度しかできません。あとで「確認しておけばよかった」と後悔しても手遅れです。

ここでは、後悔しない遺品整理のポイントについてご説明します。

 

3-1 勝手に遺品整理を依頼しない

遺品整理について「相続に関係ない」と思っている方は、意外に多いものです。

実際のところ遺品整理は法定相続人が行うものとなっています。

故人の遺産に借金があった場合、みだりに遺品整理をしてしまうと

「相続の意思がある」とみなされて相続放棄ができなくなるおそれがあります。

遺品整理をするならば、ご自分だけでなく他の遺族も含めて話し合うことが重要です。

業者の私たちもそこまで聞くのははばかられることもあります。

相談前にご遺族同士がしっかり話し合われることをおすすめします。

 

3-2 まずは問い合わせや相談を

遺品整理を始める目安としては、四十九日をひとつの区切りとして考える方が多いようです。

できれば故人が生前から自分の財産などについてしっかりとご家族に伝えられればいいのですが、

それができずに亡くなってしまうことも多いです。

遺品整理をする前に、相続についての話し合いや遺産の状況などについての把握を行ったうえで

業者に依頼した方が後悔のない遺品整理ができます。

不安な点はご相談の際になんなりとお尋ねください。

事前に分かっていれば、作業前に重要書類などの確保も容易です。

どうぞお気軽にご相談ください。できる限りアドバイスさせていただきます。

 

>>【参考コラム】

 

4.まとめ

ここまで、遺品整理前にしておきたい借金などの把握方法などについてご説明してきました。

遺品整理と相続が深くつながっていることに意外さを感じる方も多かったのではないでしょうか。

遺品整理や相続は、遺族の足並みが揃わなければ大きなトラブルの原因となります。

それによって家族間の絶縁や不仲という悲しい結果になることも珍しくありません。

私たちは法律の専門家ではありませんので、
具体的な方法や手続きについてアドバイスできる立場にありません。

しかし、多くの遺品整理の経験から保管が必要なものなどを把握しお伝えすることはできます。

後悔のない遺品整理のため、精一杯お手伝いさせていただきますので、

どうぞお気軽にお問合せ・ご相談をいただければと思います。

 

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この記事の監修者した人

この記事の監修者

株式会社 きずな屋 代表取締役 久保田満

遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を長年担当してきたベテラン中のベテラン。
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を的確に把握し信頼性の高い見積もりをお客様に提示することが高く評価されている。日々丁寧な仕事を心掛け様々な現場へを周りお客様の故人との思いをより反映できるような遺品整理を目指している。

 

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