更新:2025年1月10日
ゴミ屋敷の片付けを数多く手がけてきた私たち「きずな屋」では、女性のゴミ屋敷が増えているという現実を目の当たりにしています。
かつては高齢の独居男性に多いとされていたゴミ屋敷ですが、近年では女性のケースも少なくありません。
では、なぜ女性に多いのか? 私たちの経験をもとに、その背景を探りながら解決策をご提案します。
1.なぜ女性にゴミ屋敷が多いのか?
1-1 心理的要因
1-2 社会的・環境的要因
1-3 周囲との比較、家事のプレッシャー
2.ゴミ屋敷のリスクと影響
2-1 健康・衛生面の問題(害虫、カビ、悪臭など)
2-2 近隣トラブルと社会的孤立の悪循環
2-3 精神的な負担と自己肯定感の低下
3.ゴミ屋敷から抜け出すための方法
3-1 家族や友人に協力を依頼する
3-2 片付け専門業者に依頼する
3-3 行政の支援を活用する
4.ゴミ屋敷は専門家に相談するのがおすすめ
4-1 実績がある業者に依頼する
4-2 相見積もりは必ず
4-3 クチコミをチェック
5.まとめ
1. なぜ女性にゴミ屋敷が多いのか?
1-1 心理的要因
●ストレスやうつ、不安障害による片付けの困難
これまで多くの現場で見てきたのは、精神的な負担がゴミ屋敷化の大きな要因になっているということです。仕事や家庭、人間関係のストレスから片付ける気力がなくなり、気づけば部屋が手に負えない状態になっているケースがよくあります。
●完璧主義が逆に片付けを妨げる
「一度やるなら完璧に」と考えてしまう方ほど、片付けができなくなることがあります。小さなことから始めるのが大切ですが、その一歩が踏み出せないことで状況が悪化するのです。
●愛着障害や過去のトラウマによる物への執着
幼少期の経験や過去の辛い出来事が影響し、物を手放せなくなるケースもあります。実際に「捨てると不安になる」と話す方も多く、物に囲まれることで安心感を得ようとする心理が働いていることが分かります。
1-2 社会的・環境的要因
●独身女性の増加と単身世帯の孤立
ひとり暮らしの女性は、誰かに指摘されることがないため、ゴミが溜まっても気づかないうちに深刻な状態になってしまうことがあります。
●ワンオペ育児や介護負担による片付けの後回し
片付けよりも育児や介護が優先される状況では、家の中が荒れてしまうのは当然です。特にシングルマザーの方から「片付ける余裕がない」という声をよく聞きます。
●収入格差と経済的困窮による生活の乱れ
片付けにはお金がかかることもあります。収納スペースを確保できない、処分するための費用が出せないといった経済的な問題が、ゴミ屋敷化の一因になっています。
1-3 周囲との比較、家事のプレッシャー
●「家をきれいにするべき」という社会的プレッシャー
私たちが話を伺う中で、「女性だから家をきれいにしなければならない」というプレッシャーを感じている方が多いと感じます。
そのプレッシャーが逆にストレスとなり、片付けが進まないケースもあります。
●できない自分を責め、余計に手がつかなくなる
片付けられない自分を責め続けることで、自己肯定感が低下し、さらに手がつけられなくなるという悪循環に陥ってしまうことがあります。
●女性が助けを求めにくい風潮
「こんな状態を見せるのは恥ずかしい」と思い、誰にも相談できずに放置してしまうことが、状況を悪化させる原因のひとつです。
2. ゴミ屋敷のリスクと影響
2-1 健康・衛生面の問題(害虫、カビ、悪臭など)
実際の現場では、害虫やカビ、悪臭などが深刻な問題となっているケースが多くあります。害虫の発生は衛生面での大きなリスクとなり、ゴキブリやネズミが住みついてしまうことも少なくありません。
また、ホコリやカビが増えることでアレルギー症状を引き起こし、呼吸器系の疾患を悪化させる原因にもなります。実際の現場では、害虫やカビ、悪臭などが深刻な問題となっているケースが多くあります。
2-2 近隣トラブルと社会的孤立の悪循環
ゴミの悪臭や害虫の発生は、周囲の住民にも影響を及ぼします。その結果、近隣からの苦情やトラブルが発生し、周囲との関係が悪化するケースも少なくありません。
「恥ずかしい」「誰にも見られたくない」という気持ちからますます外出を控え、社会とのつながりを断ってしまうことで、孤立が進んでしまうのです。
2-3 精神的な負担と自己肯定感の低下
ゴミ屋敷の中で生活していると、「この状態をどうにかしなければ」というプレッシャーと、「もうどうにもならない」という諦めの気持ちが入り混じり、精神的な負担が大きくなります。片付けたい気持ちがあっても、どこから手をつけていいのかわからず、ますます状況が悪化する悪循環に陥ることもあります。
このような状態が続くと、自己肯定感が低下し、うつや不安障害を引き起こすリスクも高まります。
3. ゴミ屋敷から抜け出すための方法
様々な事情でお部屋がゴミ屋敷になってしまった、そんな状態の方には普段の心がけや習慣で解決することを考える前に周囲の支援が必要です。
一人で悩まずに周りの人に助けを求めることが重要です、いくつか支援の例をあげてみましょう。
3-1 家族や友人に協力を依頼する
一人で抱え込まず、信頼できる家族や友人に相談することで、片付けのモチベーションが上がることがあります。実際に「一緒に片付けたら短時間で終わった」という事例も多くあります。
3-2 片付け専門業者に依頼する
自力で片付けるのが難しい場合は、プロの業者を利用するのが最も効果的です。「きずな屋」では、お客様の状況に寄り添いながら、迅速かつ丁寧に片付けをお手伝いします。
3-3 行政の支援を活用する
自治体によっては、ごみ屋敷対策の相談窓口や支援制度を設けていることがあります。特に経済的な理由で片付けができない場合、行政の助成金やボランティア団体のサポートを利用するのも一つの手です。
4.ゴミ屋敷は専門家に相談するのがおすすめ
ゴミ屋敷になってしまったお部屋を片づけるには、ゴミを捨てるだけでなく、重い家具や家電の移動や、汚れたキッチン、トイレなどの掃除など様々な問題が絡んできます。
こういった作業を一手に相談できるのが専門業者に依頼するメリットです。そんな業者選びの方法について考えてみましょう。
4-1 実績がある業者に依頼する
ゴミ屋敷を片付けるには技術や経験が必要です。「ゴミ屋敷の片付けもお任せください」とホームページなどで宣伝している業者に依頼しましょう。
新規参入の業者の中にも優秀なところもありますが、経験豊富な業者の方が何かと頼りになります。
4-2 相見積もりは必ず
遺品整理は、まだ市場ができて歴史が浅い業界です。相場が定まっていないので、金銭トラブルも増えているのが現状です。遺品整理の料金は業者によって異なるので、相場を知りたい場合は複数の業者に相見積もりを依頼するのがおすすめです。
相見積もりをすれば、おおよその相場が分かるでしょう。また、丁寧に見積もりを作成して内訳が分かりやすい業者や、詳しい説明をしてくれる業者は信用できます。
反対に、見積もりがいいかげんだったり加算前提だったりする業者は依頼しない方がいいでしょう。
4-3 クチコミをチェック
比較サイトやgoogleマップなど様々な媒体でクチコミが投稿されています。業者を選ぶ際には実際に利用したユーザが書いているクチコミも参考になる生の声です。
また、現在は悪評はすぐに広まります。業者名を検索してみて、悪評が大多数の業者でないかなどチェックすることもできます。
>>【参考コラム】
5. まとめ
ゴミ屋敷問題は個人の問題ではなく、社会的背景も大きく影響しています。
早めの対策と支援の活用が必要です、「片付けられない自分」を責めず、少しずつ前に進むお手伝いができればと「きずな屋」のスタッフも考えております。
私たち「きずな屋」は、ゴミ屋敷で悩む方々を数多くサポートしてきました。
もし一人での片付けが難しいと感じたら、ぜひ専門家にご相談ください。あなたの新しい一歩を全力でサポートさせていただきます。
この記事の監修者した人

株式会社 きずな屋 代表取締役 久保田満
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を長年担当してきたベテラン中のベテラン。
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を的確に把握し信頼性の高い見積もりをお客様に提示することが高く評価されている。日々丁寧な仕事を心掛け様々な現場へを周りお客様の故人との思いをより反映できるような遺品整理を目指している。
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