親の遺品から保管すべき物や、遺品整理の際に気をつけるべきポイント

更新:2024年5月15日

「いつまでに遺品整理を進めればいいか分からない」

「どの遺品を処分して、どの遺品を残すべきなのか判断できない」

これらは親の遺品を整理する際に、多くの方が直面する悩みです。

この記事では、親の遺品整理に関してお悩みの方へ向けて、遺品整理について事前に知っておいていただきたい事柄や、遺品整理はいつまでにおこなえば良いのか、必要な準備、遺品整理の手順について解説します。

また、遺品の中で特に大切に保管したいものや、遺品整理の際に押さえておくべき注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 
遺品整理の際に気をつけるべきポイント
 

 

無料相談、無料見積もり
遺品整理のお問い合わせフォームはこちら


 

1.親の遺品整理について知っておいてほしい事柄

世の中には、親の遺品整理を自力でおこなおうとしたものの、うまく進められずに困ってしまう方が少なくありません。

そうなってしまう原因はさまざまですが、思っていたよりも遺品の整理が難しかった、想像より遺品が多かった、という理由も見受けられます。

そこでまずは自力で遺品整理を始める前に、ぜひ知っておいていただきたい事柄について解説します。

 

1-1.遺品整理は1人でできる作業ではない

最初にぜひ把握していただきたいのが、遺品整理は1人でできるような作業ではない、という点です。

遺品整理とは、亡くなった方の遺品を片付ける作業です。

遺品といえば、預貯金や貴金属などの貴重品のほか、思い出の品などを思い浮かべる方が多いかと思いますが、実際はそれだけではありません。

家具や洋服、家電製品など、故人の家に残されている全ての物が遺品です。

つまり親の遺品整理では、親の家の中のものをすべて整理する必要があります。

不要な家具はすべて運び出し、処分する必要がありますし、タンスなどの大きなのある家具については、分解作業も必要となるでしょう。

また家具以外の品物についても1つ1つ、残すものと処分するものに分別していく必要があります。

以下は、きずな屋の作業時間の目安を、部屋の広さごとにまとめたものです。

部屋が広くなるほど、必要な人数と作業時間が大きく増えていくのがわかるかと思います。

部屋の間取り 作業員の人数 作業時間の目安
1R・1K 2名 4時間
2DK・2LDK 3~4名 1日(8時間)
3DK・3LDK 4~5名 2日

このように、遺品整理は作業量が非常に大きく、決して1人でやりきれるものではありません。

自力での遺品整理をご希望の場合は、他の相続人にも積極的に相談し、できるだけ多くの人数で協力して進めていくのが望ましいです。

 

1-2.親の家が遠いほど遺品整理は難しくなる

親の遺品整理をするには、親が住んでいた家に出向かなければなりません。

遠ければ遠いほど移動に時間や費用がかかりますし、場合によっては宿泊が必要になるケースもあるでしょう。

親族同士で集まって作業する場合も、離れた場所に住んでいる親族が多いほど集まりにくく、予定も合わせにくくなりやすいです。

親の家が遠方にある場合は、あらかじめ長期的なスケジュールを立てておくなど、何らかの対策が必要となるでしょう。

 

1-3.気持ちの整理も必要

遺品整理では、親との記憶や思い出が詰まった遺品を扱い、整理しなければなりません。

そういった品物を前にすると、悲しい気持ちが蘇ってしまい、うまく作業が進められなくなってしまう可能性があります。

遺品整理を通じて気持ちを整理する、という側面も確かにありますが、最低でも作業を進められる程度には、事前に気持ちを整えておく必要があります。

相続手続きに必要な品物については、できるだけ早く整理する必要があるものの、それ以外の遺品については、ある程度時間が経ってから整理しても問題はありません。

必要に応じて、十分に気持ちを整理できるだけの期間を置くのも大切です。

 

1-4.業者に依頼するのも方法の1つ

気持ちや思い出が詰まった遺品だからこそ、家族だけで整理をしたいと思われる方も少なくありません。

とはいえ、家の広さや遺品の量によっては、自力での整理が難しい場合もあります。

親の家が遠く離れている場合、親族が長時間掛けて集まって遺品整理を進めていくにしても、限界があるでしょう。

このような場合は無理せず、遺品整理の専門業者に依頼をするのも1つの方法です。

専門業者であれば、大切な遺品も丁寧に扱ってくれますし、業者によっては清掃や不用品の買い取りだけでなく、遺品の供養にも対応しています。

上手に活用しましょう。

 

 

2.親の遺品整理はいつまでにおこなえば良い?

親の遺品整理を考える際、悩んでしまいがちなのが、いつまでに整理を始めればいいのか、という点ではないでしょうか。

ここからは、親の遺品整理を始める目安について解説します。

 

2-1.3ヶ月以内が1つの目安

親の遺品整理を始めるタイミングの目安は、死亡届の提出後や四十九日法要後など、いくつかありますが、おおよそ3ヶ月以内を目安に考えるのがおすすめです。

この3ヶ月とは、相続放棄の期限です。

遺産には借金などのマイナスの資産も含まれます。

もしもマイナスの資産が多く相続放棄する場合には、期限である3ヶ月以内に手続きを進めなければなりません。

そのため3ヶ月以内に遺品整理を済ませ、遺産の全容を把握しておくのが望ましいです。

 

2-2.親が賃貸暮らしだった場合は早めの対処が必要

親が賃貸物件に暮らしていた場合は、より早いタイミングでの整理を検討しましょう。

遺品を整理して退去手続きを進めるまでは、通常通り家賃が発生してしまうためです。

負担を少なくするためにも、家賃が発生するまでに退去できるよう、遺品整理のスケジュールを立てるのがおすすめです。

 

 

3.親の遺品整理に必要な準備

遺品整理をスムーズに進めるには、事前の準備が大切です。

ここからは、自力で遺品整理を進めるために必要となる準備について解説します。

 

3-1.親族と相談する

遺品整理では、親族も存在を知らされていなかった資産や、価値のある遺品が見つかるケースがあります。

他の相続人への相談なしに独断で遺品整理を進めてしまうと、あらぬ疑いをかけられてしまうなど、トラブルの元になってしまうかもしれません。

遺品整理後の遺産分割協議をスムーズに進めるためにも、遺産整理をおこなう際は必ず他の相続人と相談し、同意を得るようにしましょう。

 

3-2.スケジュールを立てる

効率よく作業を進めるために、遺産整理のスケジュールを事前に立てておきましょう。

複数の親族が集まって作業をする場合、あらかじめ作業日を決めておいたほうが予定を合わせやすくなります。

その日に集まれる人数も事前に把握しやすくなりますし、家の広さや遺品の量を確認しておけば、必要な作業時間や日数も事前に見積りやすくなるでしょう。

あらかじめ余裕を持ってスケジュールを組んでおけば、無理なく遺品整理を進められます。

 

3-3.必要な道具を用意する

遺品整理を安全に、効率よく進められるよう、必要な道具を事前にピックアップし、用意しておきましょう。

遺品を分別し、保管するための段ボールやガムテープ、物をまとめるのに便利なビニール紐などのほか、各種掃除道具、ゴミ袋、マスクや軍手、厚手の靴下なども必要です。

また服装についても、動きやすく、汚れても良いものを用意しておきましょう。

 

 

4.親の遺品整理をする手順

実際に遺品整理をおこなう際は、おおまかに以下の手順で進めていきましょう。

●遺品を分別する
●不要な遺品を分別する
●掃除する

それぞれ詳しく解説します。

 

4-1.遺品を分別する

まずは遺品を大まかに、以下の3つに分別しましょう。

●価値のある遺品
●残す遺品
●不要な遺品

価値のある遺品とは、現金や貴重品、預金注腸などの金銭的な価値のある遺品を指します。

印鑑や身分証明証、遺言書などの手続きに必要な遺品も、価値のある遺品として分けておきましょう。

アルバムなどの思い出の品や形見にしたい品、明確に価値があるとは断言できない遺品は誤って捨ててしまわないよう、残す遺品として仕分けておいてください。

買い取りに出す遺品や不用品、ゴミなどは、不要な遺品としてまとめておきましょう。

 

4-2.売るものと捨てるものを分別する

遺品の大まかな分別が終わったら、不要な遺品としてまとめたものを更に仕分けて、買取りを依頼するものと捨てるものに分けていきましょう。

まだ使えそうな家具や家電、故人のコレクションなどは、ある程度まとまった金額で買い取ってもらえる可能性があります。

少しでも遺品整理の金銭的な負担を軽減するため、売れそうなものはまとめておき、買取業者に査定してもらいましょう。

その他の不用品は、ゴミとして処分をします。

スムーズに捨てられるよう地域の分別ルールに沿って、可燃ゴミや資源ゴミなどの種類ごとに分けておくのがおすすめです。

種類ごとの処分方法も確認しておきましょう。

 

4-3.掃除する

遺品の分別が一通り終わった後は、家の中の掃除をおこないましょう。

特に賃貸物件の場合は、退去するにあたって原状回復が必要になりますので、より念入りに掃除をする必要があります。

場合によっては、ハウスクリーニング業者に依頼するのも良いでしょう。

 

 

5.親の遺品整理で残すべきものとは?

親の遺品を整理する際、具体的に何を残し、何を処分すればいいのか、悩んでしまう方もおられるでしょう。

そこでここからは、残しておくと良いものを具体例を挙げつつご紹介します。

 

5-1.価値のある遺品

ここでの価値とは、「歴史的」や「金銭的」な価値を指します。

貴金属やアンティーク品、金銭的な価値のある可能性のあるコレクションなどを見かけた場合は、処分せずにとりあえず保管しておくのがおすすめです。

最終的には処分を考えている場合でも、念のため専門家に査定してもらいましょう。

想定外の価値があり、思っていたよりも高い値段が付けられるかもしれません。

 

5-2.思い入れがある遺品

アルバムや記念品などの思い出が詰まった品物は、特に大切に扱いたいものです。

思い入れのある遺品は替えがきかず、買い直すこともできない唯一無二の品物なので、無理に処分すると後で後悔してしまう可能性があります。

その場での判断が難しい場合や、迷ってしまう場合は即断を避け、気持ちの整理がつくまで保管しておくのがおすすめです。

写真や手紙など、家族の歴史が刻まれたものは大切にしておきましょう。

 

5-3.再利用できる遺品

まだ使えそうなものやリサイクル可能なものは、処分せずに再利用できないか検討してみてください。

例えば、思い出の詰まった衣服をリメイクして好みの服に作り直せば、親の思い出を日常生活に取り入れられます。

家具や家電も積極的にリサイクルに出せば、新たな形で再利用されるので、環境にも優しいです。

遺品の整理は、心の整理にもつながります。

焦らずゆっくりと向き合い、思い出を大切にしながら整理を進めましょう。

 

 

6.親の遺品整理をおこなう際の注意点

親の遺品には、特に慎重に取り扱うべきものがあります。

以下の2つのカテゴリーに該当するものは、絶対に処分しないように注意しましょう。

●相続に関連する遺品
●各種手続きに必要となる遺品

それぞれ解説します。

 

6-1.相続に関連する遺品の扱い

相続に直接関係してくる可能性のある遺言書や有価証券、不動産の権利証など遺品は、価値のある遺品として分別し、保管しておきましょう。

これらは相続手続きにおいて、重要な役割を果たします。

もし誤って処分してしまうと、相続手続きが複雑化してしまう恐れがあるほか、トラブルに発展してしまう可能性があります。

特に遺言書は、相続の方向性を決める非常に重要な書類ですので、見つけた場合は大切に保管しておきましょう。

また金銭的な価値のある現金や金券なども、後々の遺産分割に関係してくるため、注意深い扱いが求められます。

 

6-2.各種手続きに必要となる遺品の扱い

通帳、印鑑、身分証明書、年金証書、保険証などについては、今後の相続手続きや、その他の公式な手続きに必要となる可能性が高いため、捨てずにしっかり保管しておきましょう。

特に通帳や印鑑は、銀行口座の解約や名義変更に必要です。

身分証明書や年金証書、保険証も、各種手続きを進める際に欠かせない書類となります。

後々のトラブルを避けるためにも、時間をかけて慎重に確認しながら整理を進めてください。

 
>>【参考コラム】

【2024年最新版】遺品整理の料金相場のリアル、解説します

 

7.まとめ​

今回は、親の遺品整理で知っておいていただきたい点や、事前の準備、遺品整理の手順のほか、特に大切に保管しておきたい遺品や、遺品整理を行う際の注意点についてご説明しました。

親の遺品をご自身で整理する際や、どの遺品を残すべきか迷った際などに、ぜひ参考にしてみてください。

きずな屋では、無料見積もりをはじめ、様々な方法でお客様の遺品整理をサポートしています。

遺品整理や生前整理やゴミ屋敷問題など、どんな状況でも丁寧に対応いたします。

お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適なアドバイスとサポートをベテランスタッフが提供いたしますので、どうぞ安心してご相談ください。

 

LINE見積り

 

この記事の監修者した人

この記事の監修者

株式会社 きずな屋 代表取締役 久保田満

遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を長年担当してきたベテラン中のベテラン。
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を的確に把握し信頼性の高い見積もりをお客様に提示することが高く評価されている。日々丁寧な仕事を心掛け様々な現場へを周りお客様の故人との思いをより反映できるような遺品整理を目指している。

 

投稿日:2023年7月29日 更新:2024年6月30日

========================================

#遺品整理 #遺品 #料金相場 #買取 #遺品買い取り #リサイクル #ごみ屋敷 #不用品回収

ページの先頭へ戻る

ホーム > ☆作業事例 〜スタッフ日記〜☆ > 親の遺品から保管すべき物や、遺品整理の際に気をつけるべきポイント