遺品整理はいつ始めるのがよい?時期決めの注意点も解説【プロが教える遺品整理コラム】

更新:2022年1月28日

故人が生前に使っていた家財道具などの遺品は、いずれ整理しなければなりません。

しかし気持ちの整理がつかず、なかなか片付けられない方もいらっしゃるかと思います。

そんな場合、遺品整理はいつまでに終わらせれば良いのでしょう?

今回は遺品整理の期限や、遺品を片付けるタイミングの目安をご紹介するとともに、

遺品整理の方法や遺品整理にかかる日数、遺品整理の専門業者に依頼するメリットについて【きずな屋】のスタッフが解説します。

 
遺品整理をはじめる前の故人の部屋
 

 
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1.遺品整理はいつおこなう?タイミングの目安

遺品整理後の相続手続きには期限がありますが、遺品整理そのものには期限がありません。

特に急ぐ理由がなければ、気持ちが落ち着いたタイミングで整理をおこなうのが最適です。

ですが一般的には、以下のタイミングで遺品整理をおこなうご遺族が多いようです。

●葬儀を終えた後
●諸々の手続きを終えた後
●四十九日法要を終えた後
●相続税の申告期限の前
●落ち着いてから

それぞれ、そのタイミングで遺品整理をするメリットとデメリット、向いている方の特徴などを解説します。

1-1 葬儀を終えた後

親族が集まる機会が少ない場合、葬儀を終えた後で遺品を片付けるケースもあります。
特に、遠方に住んでいる親族が多いなど、親族を集めにくい事情がある場合は、葬儀直後は遺品整理をおこないやすいタイミングの1つとなるでしょう。

また、故人が賃貸物件に住んでいた場合、退去期限までに遺品を片付けて部屋を明け渡さなければなりません。
このように時間の猶予がない場合にも、葬儀直後のタイミングが適しています。
その後に控える相続手続きを早めに進めやすくなる点も、メリットといえるでしょう。

ただし葬儀と遺産整理が連続する形になるため、肉体的・精神的な負担も大きくなりがちな点に注意してください。
葬儀直後はやらなければならない手続きが多いうえ、故人が亡くなってから日も浅く、落ち着いて気持ちを整理する時間を作るのも難しいです。
葬儀直後の遺品整理が難しい場合は、携帯電話などの月額サービス系の契約処理だけを早めに済ませておくのも良いでしょう。

以下は、葬儀直後に遺品整理をおこなうのが向いている方の例です。

●親族を集めるのが難しい方
●遺品整理を急がなければならない事情がある方
●できるだけ早く相続手続きを進めたい方
●四十九日法要で形見分けをしておきたい方

1-2 諸々の手続きを終えた後

人が亡くなった場合、死亡届の提出や社会保険、年金、公共料金や賃貸物件に関するものなど、さまざまな手続きが必要になります。

これらの手続きには期限があるものや、できるだけ早い対処が望ましいものが多く、亡くなってから14日程度まではバタバタしがちです。

そういった諸々の手続きが完了し、ひと段落ついたタイミングは、遺品の整理をおこなうのに適しています。

家族が亡くなった直後は何かと慌ただしいうえ、気持ちの整理をする余裕がない場合や、精神的につらい気持ちを抱えたままの状態になりがちです。

必要な手続きを一通り終えてからのほうが、落ち着いた気持ちで遺品整理が進められるうえ、気持ちの整理もしやすくなるでしょう。

時間的な余裕も作りやすいので、遺品整理を急がなければならないものの、わざわざ葬儀直後におこなう必要はない場合には、このタイミングでの整理が無難かと思います。
四十九日法要で形見分けをしたい方も、このタイミングなら十分に間に合うのでおすすめです。

以下は、諸々の手続き後に遺品整理をおこなうのが向いている方の例です。

●遺品整理を急がなければならない事情がある方
●できるだけ早く相続手続きを進めたい方
●落ち着いた後や、気持ちの整理を済ませた後に遺品整理を進めたい方
●四十九日法要で形見分けをしておきたい方

1-3 四十九日法要を終えた後

仏教では四十九日までの間、故人の魂が現世をさまようと考えられていて、故人が極楽浄土に旅立つ四十九日に法要が執りおこなわれます。

この四十九日法要を終えた忌明けのタイミングで、遺品を整理するご遺族も少なくありません。

親族一同が揃うので、同時に形見分けも済ませてしまうケースが多いようです。

四十九日法要後は、故人が亡くなってからある程度の時間が経過しているうえ、法要自体が気持ちを整理する大きなきっかけになります。
葬儀直後や手続き後よりも、落ち着いて遺品整理を進めやすくなるでしょう。

以下は、四十九日法要後に遺品整理をおこなうのが向いている方の例です。

●親族を集めるのが難しい方
●同時に形見分けを済ませておきたい方
●落ち着いて遺品整理を進めたい方

1-4 相続税の申告期限の前

相続税が発生する場合は、期限までに遺品整理を終えておく必要があります。
多くの遺産を相続する見込みがある場合や、特に整理を急ぐ理由がない場合には、相続税の申告期限が、遺品整理の時期を考えるうえでの1つの目安となるでしょう。

基礎控除額以上の遺産を受け取る場合は相続税が発生するので、税務署に申告しなければなりません。
申告するには、遺産整理によって遺産総額を確定させたうえで遺産分割協議などをおこない、自分が相続する遺産の額を明らかにする必要があります。

申告期限は「被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月以内」と定められており、理由に関係なく、期限を過ぎると延滞税などのペナルティが課せられてしまいます。

特に遺産分割協議をおこなう場合は、話し合いが長引いてしまう可能性もあるため、できるだけ早めの手続きを心がけるのがおすすめです。

以下は、相続税の申告期限を遺品整理の目安にするのが向いている方の例です。

●相続税が発生する可能性が高い方
●遺品整理を急ぐ理由がない方

1-5 落ち着いてから

準確定申告や相続税の申告の必要がないなど、特に急ぐ事情がなければ、

気持ちが落ち着いてから遺品整理を進める形にしてもまったく問題ありません。

すでに軽くお伝えした通り、遺品整理は気持ちが落ち着いたタイミングで進めるのが最適です。

ただし、故人が生前に契約していたサービスの解約手続きなどに関しては、別途早めに進めたほうが良いでしょう。

以下は、落ち着いてから遺品整理をおこなうのが向いている方の例です。

●遺品整理を急ぐ理由がない方
●落ち着いた気持ちで遺品整理を進めたい方

 
遺品整理を依頼する戸建て住宅
 

2. 遺品整理の方法

遺品整理の方法は主に、遺族がおこなう方法と業者に依頼する方法の2通りがあり、

それぞれメリットがある一方、デメリットもあります。

それぞれ詳しく解説します。

2-1 遺族がおこなう

「時間をかけて丁寧に遺品を片付けたい」「故人の自宅が近い」「遺品整理の費用を抑えたい」といった場合におすすめなのが、ご遺族で片付ける方法です。

特に理由がない場合は遺品整理を急ぐ必要もありませんので、ご遺族だけで故人を偲びながら丁寧に遺品整理を進められるでしょう。

ただし、気持ちの整理がついていない場合は作業がはかどらず、
いつまで経っても片付け終わらないケースもありますので、注意してください。
なお遺品整理をおこなう際には、近隣住民への配慮や地域のルールを守る配慮が必要です。
たとえば一度に多量のゴミを出す場合には、事前に有料での申し込みが必要な自治体もあります。
そういったルールを知らずにいると、意図せず近隣トラブルを招いてしまう可能性があるので、
作業前に地域のゴミ出しのルールを確認しておきましょう。

また節約という意味で遺族だけでの整理をおこなう場合は、粗大ゴミを処分する手数料や、一部家電にかかるリサイクル料金に注意してください。

業者に依頼するよりは費用を抑えられますが、荷物の搬出などは自分たちでおこなわなければならず、トラックなどの準備や労力が必要になります。

2-2 業者に依頼する

「遺品を片付ける時間が取れない」「故人の家から遠方に住んでいる」「遺品が多すぎる」

といった場合におすすめなのが、業者に依頼する方法です。

遺品整理は思ったよりも時間と手間がかかる作業で、ご遺族だけでおこなってみたものの作業が一向に進まず、諦めてしまうケースも少なくありません。

もし少しでも不安を感じられるなら、業者に任せてしまったほうが安心できるでしょう。

一人で遺品を片付けるのが困難な高齢者や、身体に不自由がある方も、安全のために業者への依頼がおすすめです。

ただし、中には悪質な業者も存在するため、安心して任せられる業者を見分ける必要がある点に注意してください。

また悪質業者ではなかったとしても、遺品の片付けに慣れていない業者の場合、大切な品が判別できず処分されてしまうケースがあります。

故人の想いが残る大切な遺品を守るためにも、実績のある遺品整理専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

 

3.遺品整理を始める時期や方法を決める際の注意点

遺品整理に期限はないとはいえ、いつかは必ずやらなければなりません。
ですが遺品整理をおこなう時期や方法については、どのような基準で決めればよいのでしょう?

ここからは、遺品整理を始める時期や方法を決める際の考え方や注意点を解説します。

3-1.遺品の量を確認しておく

必要な作業量を把握しておくためにも、整理しなければならない遺品の量や種類を、あらかじめ確認しておきましょう。

遺品整理では貴重品や金銭的に価値のあるものだけでなく、故人の住まいの中にある家具なども含め、すべての物を整理しなければなりません。
小さな家で質素に暮らしていたのであれば、遺品の量も少ないため、整理にかかる時間もあまり多くはないでしょう。
しかし広い家に住んでいた場合は、自然と家の中の物が多くなります。
思い出の品、コレクションなどを多く所持していた場合は、その分だけ整理にも時間がかかるかもしれません。

遺品の種類や内容も、作業量を見積もるうえでのポイントになります。
たとえば大型のタンスや本棚、ベッドなどは重量があるため、処分に人手や時間がかかるでしょう。
このような家具が多い場合は、スケジュールに余裕を持たせるか、若い男性の親類に手伝ってもらうなどの対策が必要になります。

作業を始めてから悩まずに済むように、あらかじめ遺品の規模感だけでも確認しておきましょう。

3-2.守るべき期限を確認しておく

遺品整理は相続にも関係してくる作業であるため、相続税の申告や相続放棄など、手続き上の期限がいくつか存在しています。
また故人の住まいが賃貸物件だった、年末に近く固定資産税が発生するまで間がないなど、状況によっても「ここまでに遺品整理を済ませたい」という希望が変わってくるでしょう。

このような、自分にとって守りたい遺品整理の期限をあらかじめ明確にしておけば、予定やスケジュールを立てる際の基準にできます。
以下に、遺品整理の時期を決める際の基準となり得る代表的な期限を挙げるので、ぜひ参考にしてみてください。

●相続放棄の申告期限
●相続税の申告期限
●賃貸物件の家賃が発生するタイミング
●賃貸物件の契約更新タイミング
●固定資産税の発生タイミング(1月1日)

3-3.遺品整理の参加者を確認しておく

基本的に遺品整理を1人だけでおこなうのは難しく、ある程度の人数が必要になります。
短い期間で整理を終わらすためにも、自分たちで遺品整理をおこなうのであれば、可能な限り多くの親類に参加してもらうのが理想です。

ですが参加人数が多くなればなるほど、スケジュールの調整や打ち合わせが難しくなってしまいます。
できるだけスムーズに準備と作業を進めるためにも、誰が遺品整理に参加できるのか、早い段階でしっかり確認しておきましょう。
事前に担当する場所や作業を割り振っておけば、人数が多くても作業時の混乱が少なくなるのでおすすめです。

なお、遺産の処分には相続人全員の同意が必要になる点を踏まえて、基本的に相続人は全員参加してもらったほうが、スムーズに整理しやすくなります。
相続人が複数存在する場合は、各相続人を中心として参加者を確認していきましょう。

3-4.心の準備を整えておく

遺品整理では、生前の故人が暮らしていた家全体を整理・処分しなければなりません。

普段の生活に使用していた家具や家財道具だけでなく、たとえばアルバムのような、思い出の詰まった品物も整理の対象となります。

故人への気持ちの整理が済んでいないと、整理に時間がかかってしまうだけでなく、精神的にも負担が大きくなってしまいやすいです。

また遺品整理では、故人にまつわる多くの品物を処分しなければなりません。
故人への気持ちの整理が済んでいないと、処分を決断するのにも罪悪感や迷いを感じてしまいやすく、スムーズに作業できなくなってしまいます。

感情的な問題なので難しいとは思いますが、遺品整理を始めるまでの間に、可能な範囲で故人への気持ちを整えておきましょう。

 

 

4.遺品整理はどの程度の日数がかかる?

遺族だけで遺品整理をするのか、業者に依頼するのかを決めるには、それぞれどのくらいの日数がかかるかがポイントになってくるかと思います。

ですが具体的には、家の大きさや遺品の量、作業する人数、作業者と故人の家との距離などで異なってきます。

ここでは一例として、以下の3パターンを想定して、遺品整理にかかる日数の目安を紹介します。

●ワンルームの場合
●1軒家の場合
●家が遠方にある場合

ワンルーム程度の賃貸物件で遺品整理をする場合、業者に依頼するなら1週間程度が目安となります。

基本的には遺品の量も1軒家に比べると多くないため、比較的スムーズに作業を進められるでしょう。

1軒家の場合は、業者であれば2〜3週間程度が目安です。

遺品の量や部屋数次第では、もっとかかる可能性もあります。

ワンルームも1軒家も、遺族だけでおこなう場合はもっと時間がかかる可能性があるので、ある程度余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

注意すべきは、家が遠方にある場合です。
距離があるほど移動時間が多くなり作業に当てられる時間や集まれる機会も少なくなるため、

場合によっては1年以上かかってしまうケースも見受けられます。

このような場合は無理をせず、専門の業者に依頼してしまったほうが良いでしょう。

 

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5.遺品整理のスケジュールの立て方

まずは故人や遺産の状況などを踏まえて、遺品整理を済ませなければならないおおよその期限を確認しましょう。

たとえば故人が賃貸住宅に住んでいて、家賃が発生する前に手続きを済ませたい場合には、次の家賃が発生する月末までに遺品整理を済ませなければなりません。
マイナスの遺産が少なくないと分かっている場合は、必要に応じて相続放棄できるように、相続放棄の期限までに遺産整理を進める必要があるでしょう。

こうして確認した期限から逆算して、余裕をもって整理できるスケジュールを組むのがおすすめです。

具体的にスケジュールを組む際は、家の広さや間取り、遺品の量、整理に参加してくれる人数を確認しておきましょう。
家が広いほど遺品も多くなりますし、遺品が多いほど作業量が多くなります。
整理に参加する人数が多ければ多いほど、早く整理を進めやすくなりますし、力仕事が得意な男性が多く参加してくれたほうが、より効率的に作業が進むでしょう。
遠方から訪れる参加者が多い場合は、予定よりも作業が遅れても対応できるよう、あらかじめ予備日を用意しておくのがおすすめです。

作業量が多すぎて親族だけでの対応が難しいと感じた場合には無理をせず、遺品整理の専門業者への依頼も検討してみましょう。

 
遺品整理をしないで放置した部屋
 

6.遺産整理をおこなわず放置してしまった場合のデメリット

遺産整理をいつおこなうかを決められないでいると、ついずるずると、整理しないまま放置してしまうかもしれません。

万が一そうなってしまった場合、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?

6-1.遺産相続や相続税の手続きが遅れてしまう

遺産の全容が把握できないと、遺産分割協議が進められません。

相続額が多い場合は相続税の申告が必要ですが、あらかじめ相続額を確定させておく必要があります。

このように遺産整理をおこなわないままでいると、相続や相続税の手続きを進められなくなってしまいます。
特に相続税の申告が遅れてしまうと、延滞税などのペナルティが発生してしまうので、できるだけ早めの遺産整理を心がけましょう。

6-2.余計な費用がかかってしまう

すでにお伝えしている通り、故人が賃貸物件を利用していた場合、退去手続きが遅れてしまうと余計な家賃を支払わなければならなくなります。

また親族が把握していない携帯電話やインターネット、新聞などの月額料金が発生するサービスを利用していた可能性も十分に考えられます。

故人の銀行口座は凍結されますが、口座引き落としやクレジットカードでの支払い契約が停止するわけではありません。
遺品整理が遅れてしまうと、これら契約の把握が遅れてしまい、その分だけ余計な費用が発生してしまう恐れがあります。

6-3.空き巣被害や火災などが発生する恐れがある

遺産整理をしないまま故人の住居を放置し続けてしまうと、空き巣被害や火災などが発生する可能性が高くなってしまいます。

特に空き家は人の出入りや風通しがなくなってしまう関係上、建物の劣化が急激に進んでしまいやすいです。
放置期間が長くなると、建物の一部が崩れてしまう恐れが出てくるほか、空き巣や火災(放火)の被害に遭う可能性も出てくるので、注意してください。

遺産整理が遅くなる場合には、あらかじめ貴重品を別の場所に移しておく、定期的に掃除をするなどの対策をおこなうようにしましょう。

 

 

7. 遺品整理をおこなう際のポイントや注意点

遺品整理は手間と時間がかかる、大掛かりな作業です。

人数も必要になりますし、事前の準備も必要なため、予定通りうまくできるか不安に思う方も少なくないでしょう。

ここからは遺品整理をうまく進めるためのポイントや、注意していただきたい点を解説します。

7-1 計画を立てて整理する

遺産整理をご自身や遺族だけで進める場合、具体的に何をすべきなのか、どのような手順で遺産整理を進めるべきなのかを事前に把握し、計画を立てておくと良いでしょう。
終了予定日や作業する人数から決めるようにすると、スケジュールが立てやすくなります。

仕分けた遺品の保管場所もあらかじめ決めておくなど、効率よく作業を進められるように計画を立て、やるべき事柄を明確にしておきましょう。

7-2 早めの準備を心がける

遺産整理は、非常に手間のかかる作業です。

効率的に作業を進めるためにある程度の人数や、さまざまな道具が必要になります。

遺族が遠方に住んでいる場合や、遺品の量が多い場合などは、スケジュール調整も必要になるでしょう。

計画通りに遺産整理を進められるよう、できるだけ早いうちからの準備を心がけましょう。

7-3 前もってご近所に挨拶しておく

遺品整理では掃除や家具類の運び出しなどで大きな音が出たり、場合によっては匂いなどが出てしまったりします。

騒音や匂いは近隣の方の迷惑になりやすいですし、大きな車を使う場合も出し入れで迷惑をかけてしまう可能性があります。

また集合住宅ではエレベーターや階段を頻繁に使用しがちになるため、できる限り事前にご近所に挨拶して、事情を説明しておきましょう。

7-4 遺品は大まかに仕分けて整理する

ある程度の基準で遺品を仕分けるようにすると、効率よく遺品整理を進めやすくなります。

細かく分類しようとするほど判断に迷いやすくなるため、以下のように大まかに、手早く仕分けるのがポイントです。

●捨てないもの(貴重品、思い出の品や形見)
●捨てるもの(不用品、ゴミ)
●判断に迷うもの

貴重品とは、年金手帳や健康保険証、遺言書、契約書など、各種手続きや遺産相続に関わる重要な書類のほか、通帳や印鑑、貴金属類といった金銭的価値のある遺品などを指します。

これら貴重品の整理には法的手続きが必要となるため、個人の判断で処分してしまわないよう、大切に保管しておきましょう。

形見や思い出の品も、間違えて処分してしまわないように仕分けておくのがおすすめです。

一通り整理が終わった後に、ゆっくりと形見分けをおこないましょう。

不用品、特にゴミについては、可能であれば燃えるゴミや燃えないゴミ、粗大ごみなど、地域のゴミ分別ルールに合わせた仕分けができると、スムーズに処分しやすくなります。

7-5 処分に迷ったら一旦保留する

遺品整理を進めていると、残すべきか処分すべきか迷ってしまう場合や、どのように処分すべきか悩んでしまう場合が出てくるかもしれません。

たとえば故人の写真や手紙、愛用品、思い出の品などは、替えの効かない大事な遺品でもあります。

その瞬間は不要だと感じたとしても、後々処分したことを後悔してしまうかもしれませんし、他の遺族が必要とするかもしれません。

かといって迷ったままでいると、整理をする手が止まってしまいます。
判断に迷った場合は一旦保留とし、落ち着いたタイミングで他の遺族とも話し合いながら冷静に判断したほうが良いでしょう。

7-6.トラブルが発生しないよう注意する

遺品整理をおこなっていると、通帳や証券、土地の権利書といった財産に関わるものや、貴金属などの価値のある貴重品が見つかる可能性があります。

それらを個人の判断で勝手に処分してしまうと、相続時に問題となり、他の相続人とのトラブルに発展してしまう可能性があります。

判断に迷った場合と同様、価値のある遺品の処分は一旦保留とし、相続人同士で話し合ったうえで判断するようにしましょう。

 

 

8. 遺品の片付けを業者に依頼する際の判断ポイント

遺品整理を業者に依頼するのであれば、信頼できる業者選びが大切です。

依頼する際の判断ポイントをまとめましたので、悪徳業者に騙されないためにも、ぜひ参考にしてください。

8-1 スタッフの対応が良い

遺品の片付けを業者に依頼する際は、スタッフの対応が大事な判断ポイントになります。

大切な身内を亡くした親族に対する配慮が欠けている業者は、遺品を丁寧に扱ってくれない可能性が高いです。

インターネットの情報や評判を鵜呑みにするのではなく、電話やメールでの対応はもちろん、訪問見積もりの時の態度などもチェックしたうえで判断しましょう。

8-2 正確な見積もりを出してくれる

正確な見積もりを出してくれるかどうかも、良い業者選びの判断ポイントになります。

無料で訪問見積もりをおこなっている業者も多いので、正式に依頼する前に見積もりをとって、見積書に作業内容と料金が記載されているかチェックすると良いでしょう。

作業後に高額な追加料金を請求してくる悪徳業者も存在しているので、追加料金の有無も事前に確認しておくのがおすすめです。

 

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9. 業者に依頼するメリット

最後に、遺品整理業者に依頼するメリットをまとめてご紹介いたします。

●遺品整理の時間を短縮できる
●重い荷物を運び出してくれる
●精神的な負担を軽減できる
●隠れた遺品を探し出してくれる
●遺品の供養をしてくれる
●遺品を買い取ってくれるケースがある

時間と労力を費やす遺品の片付けは、ご遺族にとって大変な作業です。

精神的にも大きな負担を伴いますが、業者に依頼すれば、それらの負担を軽減できます。

経験豊富なスペシャリストが作業を担当するので、金銭的価値のある遺品をゴミと間違えて処分してしまう可能性も低いです。

遺品供養をおこなっている業者もあるため、一般的には扱いが難しいとされる仏壇や神棚の処分も安心して任せられます。

不用品の買取に対応している業者を選べば、遺品整理にかかる費用も抑えやすくなるでしょう。

 

 

10. まとめ

遺品整理はご遺族だけでも可能ですが、専門の業者に依頼すれば、あっという間に作業が完了します。

早急に遺品を整理したい方は、ぜひ遺品整理専門業者「きずな屋」の利用をご検討ください。

東京・神奈川・埼玉であれば即日対応も可能ですし、お見積もりも無料です。

追加費用も一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

 

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この記事の監修者した人

この記事の監修者

株式会社 きずな屋 代表取締役 久保田満

遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を長年担当してきたベテラン中のベテラン。
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を的確に把握し信頼性の高い見積もりをお客様に提示することが高く評価されている。日々丁寧な仕事を心掛け様々な現場へを周りお客様の故人との思いをより反映できるような遺品整理を目指している。

 
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