更新:2022年10月1日
今、親や兄弟の遺品整理に悩む人が増えています。中でも、「残された遺品の大半が不要だが、どうやって処分していいか分からない」と困るケースが多いです。そこで今回は、遺品整理で大量に不用品が出た場合の対処法を解説します。業者に依頼するメリットや依頼する方法なども解説するので、ぜひ、参考にしてください。遺品はほとんどが不用品になりがち
昭和の終わり頃まで、2世代、3世代の同居は珍しくありませんでした。個人の持ち物は少なく、遺品整理は「形見分け」と呼ばれ、故人が愛用していた日用品、趣味の品などを家族や友人が分けるだけで済んだのです。 しかし現在は親世帯と子世帯が別所帯を構えるのが半ば当り前となり、親が亡くなった後に生活家電一式やタンスなどの大型家具が残されることが多くなり、その処理に困る人も増えています。 『親や兄弟の遺品は全て不要なので、処分したい』というケースも珍しくありません。 また、親や兄弟が物をためこんでしまうタイプの場合、「家の中が不用品であふれかえっており、どうやって片付けていいか分からない」ということもあります。不用品の処分は手間と費用がかかる
一口に「不用品」といってもさまざまな種類がありますが、大まかに分類すると以下のようになります。●日用品:服・食器・雑貨類
●趣味の品:本・ホビー類・収集品など
●家具
●家電
●その他:仏壇や遺影など
この中でも、テレビや冷蔵庫などの大型家電やタンスなどの大型家具は処分するのに費用がかかります。特に冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンの4種類は「家電リサイクル法対象家電」に定められているため、どの自治体でも回収してもらえません。法律に沿ってリサイクル料や運搬料を支払って家電量販店や指定業者に回収してもらう必要があります。 また、ゴミ袋に入るサイズの不用品でも、分別が大変です。 自治体によっては一度に出せるゴミの量が限られていたり、大型家具などの粗大ゴミの回収が有料だったりします。 不用品の量によっては処分に費用と時間がかかることでしょう。 また、仏壇や遺影などの宗教用具は処分に困ります。「墓じまいをして永代供養を依頼ので、仏壇や神棚の処分に困っている」という例は決して珍しくありません。