更新:2023年5月21日
故人が亡くなった後の遺品整理は、
遺族にとって大変な負担です。
ここでは遺品整理の際に補助金が利用できるのかどうか、ご説明いたします。
業者に依頼した場合の料金などについてもご紹介しますので、どうぞ最後までお読みください。
目次
1.遺品整理に補助金はないって本当ですか?
1-1 遺品整理という形での補助金は取扱いがない
1-2 故人の遺品のみを整理し遺族が住むなら補助金は対象外
2.「空き家の片付け」という名目で補助金が出る場合がある
2-1 遺品整理=空き家の片付けととらえる
2-2 「空き家バンク」ってなんですか?
2-3 こんなことまで!補助金の対象範囲について
3.補助金はとこからでるのか?リアルなところお教えします
3-1 国としての補助はなし、地方自治体が対応
3-2 いくらまで補助してくれるの?支給金額を教えちゃいます
3-3 結果、補助金での補填はごく一部になることが多い
4.遺品整理の費用は、どのくらいかかるのか?料金のリアル
4-1 遺品整理の相場、このくらいです
4-2 業者によってまちまちなので、しっかり見積もりを
5.まとめ
1.遺品整理に補助金はないって本当ですか?
人が亡くなるということは、葬儀代・埋葬代なども含めかなりの費用がかかります。
以前より簡素化の傾向にあるとはいえ、費用がかかるのはかわりません。
「なにか利用できる補助金などがあれば…」と思う方も。
では、実際のところはどうなのか解説していきます。
1-1 遺品整理という形での補助金は取扱いがない
実は、遺品整理に関しては対象となる補助金がないのが現実です。
遺族の方々が時間をかけそれぞれ片付けてらっしゃる場合が多いです。
なかには「全部すっきりするのに数年かかった」という方も。
諸手続きが終わってから故人のかけていた生命保険などの保険金などを利用して、
業者に片付けを依頼される方もいらっしゃいます。
1-2 故人の遺品のみを整理し遺族が住むなら補助金は対象外
故人を同居されていた場合、その家に住み続けることになります。
ご相談に来た方も、日々の生活をしながらの遺品整理は非常に苦労しているという悩みをよく伺います。
しかし、先ほどのように遺品整理には補助金がありません。
ところが、故人が一人暮らしだった場合には補助金が受けられる可能性があるのです。
2.「空き家の片付け」という名目で補助金が出る場合がある
「空き家が問題になっている」というお話は知られるようになってきました。
空き家が不法投棄や犯罪の温床に放火のおそれなど、その危険性が指摘されています。
空き家を放置しておくことは近所の方だけでなく行政でも大きな問題となってきているのです。
2-1 遺品整理=空き家の片付けととらえる
故人が一人暮らしの場合、当然ながらその自宅は空き家となります。
当然その手入れは遺族が行うことになります。その中には当然遺品の整理も含まれます。
遺品整理を空き家の片付けととらえた場合、補助金の対象となる可能性が出てくるのです。
2-2 「空き家バンク」ってなんですか?
皆さんは「空き家バンク」をご存じでしょうか?空き家バンクとは、
物件情報を地方自治体のホームページで提供するしくみのことです。
移住や交流希望者への提供を目的としています。
家のある自治体が空き家バンクをやっているかどうかは、自治体のホームページでご確認ください。
空き家登録を行うことで、自治体のホームページに情報が紹介されます。
この空き家バンクに登録していることで、補助金の対象となるのです。
2-3 こんなことまで!補助金の対象範囲について
空き家バンクに登録している物件で受けられる補助金の範囲は、下記の通りです。
結構意外なものも対象となっています。
・空き家の清掃費用
・家財など不用品やゴミの処理費用
・家電を処分した際の家電リサイクル費用
・排水管などの清掃費用
・庭木の剪定や伐採費用
庭木の剪定など住宅だけでなく庭についても補助金の対象となっています。
具体的な補助金については、次にご説明します。
3.補助金はどこからでるのか?リアルなところお教えします
空き家バンクに登録していることが補助金を受けられる条件となっていることは
先ほど述べた通りです。
ここでは補助金の具体的な内容について、ご説明します。
3-1 国としての補助はなし、地方自治体が対応
補助金を扱っているのは、国ではなく地方自治体です。
なおかつ空き家バンクのサービスを行っている自治体となると、かなり限定されたものになります。
まずは家のある役所に問い合わせることをおすすめします。
そして、必要な書類を揃えて空き家バンクの申請を行い登録ができれば、補助金の対象となります。
申請方法や必要書類などについては、自治体のホームページなどでご確認ください。
3-2 いくらまで補助してくれるの?支給金額を教えちゃいます
それでは、補助金の実際の金額についてです。
自治体によって金額はまちまちですが、おおよそ10万円ほどを上限に補助金が支給されるとのことです。
「意外に低いんだ…」と思われる方も多いですが、実際の家財の処理費用は数十万円というところが多いのです。
10万円でも費用のたしになるのなら、支給を受けても損はないと思いますよ。
3-3 結果、補助金での補填はごく一部になることが多い
自治体からの補助金は、多くて10万円ほどです。
「見積り費用の補填には足りない」と言われる方も多くいらっしゃいます。
とはいえ、見積り金額を見ていただければ、10万円という金額がそれほど少ないものではないということがお分かりいただけるはずです。
ごく一部ではあっても、処理費用に少しでもつかえるのであれば、ぜひ利用をおすすめしたい制度といえます。
4.遺品整理の費用は、どのくらいかかるのか?料金のリアル
それでは、遺品整理の費用について解説していきます。
家1軒の片付けが「いくらかかるか心配」と不安な方は、ぜひご覧ください。
きっと安心していただけると思います。
>>【参考コラム】
遺品整理を業者に依頼できるの?
4-1 遺品整理の相場、このくらいです
基本的な遺品整理の相場は、数十万円ほどかかります。
家の間取りや広さによって変わりますが、おおよその料金は、以下のようになっています。
・広さ:3DK~5LDK
・作業日数:1~4日
・作業人数:3~4人
・料金:約300,000~600,000円
「え?意外と安いの?」と思われる方も多いんですが、実際は家の中にある家財やゴミの量により変わってきます。それでも
「片付けって100万円くらいかかるのかと思ってた」
と言って驚かれる方は多いんです。
4-2 業者によってまちまちなので、しっかり見積もりを
遺品整理を専門に扱う業者も増えていますので、
あまり家の整理に時間をかけられない方にとっては非常に便利な時代になったと思います。
ですが業者もいろいろで、悪徳業者に依頼してしまい多額のお金を払ってしまうことにという例はよくあります。
そのために
・複数の業者への相見積もり
・担当者による訪問見積り
を心がけることで、信頼のおける業者を選ぶことができます。
私たちとしても、実際に対面でご相談いただいた方のほうが遺品整理に対する満足度も高いと感じています。
5.まとめ
ここまで遺品整理に関する補助金についてご説明してきました。
一番はじめに申し上げたように、残念ながら遺品整理として補助金を申請することはできません。
しかし空き家バンク登録などを活用して、地方自治体から補助金をもらうことは可能です。
遺族の皆さんで整理するよりも業者に依頼するという方も増えてきました。
無条件で申請できるわけではありませんので、このような補助金を利用するのもひとつの方法です。
ぜひ信頼できる業者を探していただき、業者との二人三脚で遺品整理をしていきましょう。
この記事の監修者した人
株式会社 きずな屋 代表取締役 久保田満
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を長年担当してきたベテラン中のベテラン。
遺品整理やゴミ屋敷片付けの現場を的確に把握し信頼性の高い見積もりをお客様に提示することが高く評価されている。日々丁寧な仕事を心掛け様々な現場へを周りお客様の故人との思いをより反映できるような遺品整理を目指している。
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